ベトナムで美味いワインを発見 @クワンガイ・ベトナム

ラコルーニャという都市をご存じでしょうか。スペイン西北部に位置する。実はヨーロッパでは比較的よく知られた観光都市なんですが、日本ではあまり知られていませんね。スペインに住んだことのある人に、ラコルーニャに行ったことがあるんですよというと、びっくりされます。「え!ラコルーニャを知っているんですか。」といった具合です。

このように、私はあまり日本人の行ったことのないところに行ったことがあるというのが自慢です。あるときは日本の真裏にあるブラジル南部の港町、あるときはカナディアンロッキーの針葉樹に囲まれた北極圏の小さな町、そしてまたあるときはアラビア砂漠の一本道をひどい砂嵐と戦いながら疾駆する。といった具合です。(ちょっと自慢)

そして今回、私の自慢の種がもう一つ増えることになりました。ベトナム中部の都市、「クワンガイ」という町を訪れたのです。この町に行かれたことのある日本人はあまりいないと思います。博士と私は、仕事の関係でこの都市に2泊することになりました。

この町の印象をまず言わせてもらえば、何も見るべきところがない町ということになるでしょう。何本かのメインストリートがあり、その通り沿いは商店街になっていて、結構、繁華ですが、でも高いビルというものはない。建物は大概2階から3階建てで、1階部分が商店になっている。しかしながら、どの商店も日本の基準から言って決しておしゃれというわけでもなく、単に生活に必要なものが売っている。とそんな感じの町なのです。

私はひとりで少し市街地を歩いてみたのですが、すぐに飽きてしまいました。というか道に迷ってしまいました。どこも同じような商店や食堂が延々と並んでいて、どの通りも同じように見えてしまうからなんです。つまり、決して観光で訪れるべき町ではない。

ちなみにウィキペディアにはクワンガイについて「観光資源がないわけではない。」と書かれていますが(クワンガイという項目があっただけでもウィキペディアは偉い!)、では「ないわけではない観光資源」とは何か。については何も書かれていない。そんな町なのです。

市内で見つけたパン屋に並んでいたパンやケーキ。日本では売れないだろうな
同じくパン屋のパン。ちょっとブキミ(「えっ!俺を食うの」って言われそう)

仕事が終わって、博士と私は一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びてから夕食を食べに行くことにしました。ホテルはこの町一番のホテルです。一応四つ星で、部屋はスイートになっていて、10畳ほどの居間と、同じく10畳ほどのベッドルーム、それにバスルームがあります。これで日本のビジネスホテル並みの値段ですから、決して贅沢をしているわけではありません。

風呂はとっても大きくてもったいないと思うくらいでしたが、シャワーを浴びていると、お湯が途中から水に変わってしまいました。ホテル側ももったいないと思っているのでしょう。

博士と私はホテルのレセプションで適当な店を紹介してもらって、タクシーを呼んでもらってその店に行くことにしました。5月と言ってもベトナムはもう暑くて、日本の真夏並みですが、店に入ってもエアコンがかかっていません。というか、エアコンそのものがありません。私たちが席に着くと大型の扇風機を最強にして回してくれるのでなんとか凌げます。

この店は、壁に魚や貝などの写真が掲げられているので、海鮮料理の店であることはわかります。ただ、どの写真もパソコンを使ってカラー印刷したものなので、すでに変色して、どす黒い赤や紫など気味の悪い色になっている。何の魚か分からない。この写真を見て注文しろということなのでしょうか。メニューもあるのですが、ベトナム語で書かれているからチンプンカンプン。

そうしたら、やおら博士が立ちあがって、厨房の方へずけずけと入って行かれる。おいおい博士大丈夫ですかと思ったが、しばらくして、にこにこしながら厨房から出てきた。なかなか食材が新鮮でいいよとおっしゃる。やがて、魚料理が運ばれてきましたが、確かに美味い。

となりの席を見ると、現地の家族連れが焼きそばのようなものを食べている。また博士があれがほしいと、店の主人に指さすと、その主人、隣の席に行ってその焼きそばを取り上げるなり、こちらのテーブルに持ってきた。一瞬、食べかけのを出されるのかと思ったが、これでいいのかと言っているようです。

博士と二人して、イエス、イエスと言うと、またその焼きそばを隣の席のテーブルに戻して、新しいやつを厨房から持ってきた。隣の席の家族連れも、こちらをにこにこしながら見ています。特に気にしていないよう。一般にベトナムの人は気さくで陽気な人が多いようです。

新鮮な魚料理と焼きそばと、おつまみみたいなものをいろいろ頼んで、ビール(相変わらず冷えていない)を何本か飲んで、ひとり1000円弱。ずいぶん得した感じでホテルに引き揚げました。

ホテルの最上階にバーがあります。バーと行っても、ホテルのレストラン(というか食堂)の一角をカウンターにして、お酒を置いてあるだけなのですが、さすがに英語のメニューが置いてある。私たちはメニューの中にベトナム産ワインがあることを目ざとく見つけ、早速注文してみたら、これがなかなか美味い。ワインの銘柄はダラットというのですが、決してダラッとした味ではない。

あとで、博士がダラットワインはいいねと、ホテルの女主人に話をしたら、以降、このホテルに泊まるときには部屋にダラットワインと缶ビールが1本ずつサービスで置いてあるようになりました。きっと私たちは上客なんでしょう。ちなみに、このホテルに何度か宿泊するようになったある日、ある事件があってから、部屋に置いてあるワインの数が1本から2本になりました。その事件については、また追って。

クワンガイは、観光地としては面白みに欠けますが、ディープなベトナムを知るにはいいかもしれません。ベトナム人の気さくな人柄にも触れられますしね。

次ページ  博士が背広を脱がないわけ

2019年8月24日

PR

1 2 3 4 5

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。