「60男のちょっと冒険旅行」を読んでくれている私の友人のS君から「これまで訪れた国でどこがおもしろかったですか?」という質問いただきました。コロナ終息後の旅行の参考にしたいとのこと。奥さんとの熟年旅行でも計画しているのでしょうか。

もちろん、S君だけでなく、ひごろ苦労をかけている奥さんに恩返しに旅行でも、とお考えの心優しい方もたくさんいらっしゃるでしょう。

私の海外旅行経験は主に仕事でしたから、観光地は余り行く機会がありませんでした。でも、もし、仕事でなければ楽しいだろうなというところはいっぱいありました。

ということで、今回は番外編「妻が喜ぶ、夫の株が上がる(かもしれない)熟年旅行」という題名にしました。これなら奥さんが喜ぶのかな、的な観点で旅行を提案したいと思います。

1.ニューヨークでミュージカルを見る

ニューヨークはご存じのとおり見所が満載。見るところに事欠きません。が、自由の女神像やタイムズスクエアもいいけれど、やはりニューヨークに行ったら本場物のミュージカルでしょう。

私は随分昔のことになりますがレ・ミゼラブルを観ました。歌のうまさ、ダンスのうまさ、それに一体となった観客のリアクション。レ・ミゼラブルは現在閉幕していますが、それなりに評判のよい題目を選んで観劇すれば、奥様もきっとお喜びになることでしょう。

注意事項としては、できれば日本を発つ前にチケットを予約しておくこと。ストーリーを前もって勉強しておくこと(もちろんセリフは英語なので。ほとんどネイティブと同じくらいに英語が分かる人を除いてストーリーが分からない)。奥様にストーリーを説明してあげれば、大いに株が上がること請け合い。

<タイムズスクエア>7thアベニューとブロードウェイが交差するところ

そのほかの見所としては

セントラルパーク:ニューヨークのど真ん中にある公園。広大で美しい。夫婦で散策するのも楽しい。ただし、夜は避けること。

メトロポリタン美術館:セントラルパーク西側にある巨大な美術館。ニューヨークに行ったら是非行くべきところ。教科書に載っているような名画や彫刻が間近で見られる。同じ美術館のニューヨーク近代美術館(MOMA)は特にミュージアムショップが有名。

ティファニー:もちろん有名な宝石店。周りにはサンローランやバーバリー、シャネルなど有名店があるので、奥さんと行くときには足早に通り過ぎること。ちなみに、かのトランプタワーも同じブロックにある。

ナイヤガラの滝:ニューヨークから小型機で2時間くらいのバッファローという空港へ行き、あとはタクシー。帰りのタクシーも運転手に言って予約しておくこと。(帰りの交通手段がないと奥様から大目玉を食らうことになる)
カナダ滝とアメリカ滝があり、カナダ滝の方が見どころだが、カナダ領になるので国境を超えることになる。パスポートを忘れないこと。遊覧船に乗れば滝のすぐ近くまで行けるのでお勧め。

エンパイヤスレートビルからの夜景:夜、タクシーでエンパイヤステートビルに行き、エレベーターで展望階に上ると、あっと息をのむようなニューヨークの夜景が見られる。久しぶりに恋人に戻ったつもりで、奥様と手をつないでも拒否はされないと思う。

夜のニューヨークは危険なので行き帰りはタクシーを使うこと。ガラス窓はなく、金網張りのオープンエアなので寒い日は防寒を。風雨の日は避けること。(最近、改装されたかもしれない)

2.ニューオリンズで本格的なジャズを聴く

ニューオリンズは米国では有名な観光地ですが、あまり日本人にはなじみがないかもしれません。ここでの楽しみは本格的なジャズを聴くこと。ジャズホールもいろいろあるけれど、私が行ったのは有名なプリザベーションホール。

プリザベーションホールは比較的小さな建物で、50人ほどで満員になります。椅子が少ないので、ほとんどの人は立ち見。でも、音楽は素晴らしい。セッションごとに入れ替え制で、私が行ったとき料金はたったの2ドルでした。(今はもっと上がっているけど、それでもリーズナブル)いつも入口前には長い行列ができているので時間に余裕を見て行ってください。

そのほか、ストリートミュージシャンもあちこちで見かけますが、これもクオリティがすこぶる高いので、楽しめます。ただし、ニューオリンズは治安が悪いので、できるだけ人の多いところを歩きましょう。

そのほかの見所

ミシシッピ川クルーズ:蒸気船ナッチェス号など外輪船がミシシッピ川をクルーズしています。船内でジャズを聴きながらディナーを楽しめば、奥様も満足請け合い。

クレオール・ケイジャン料理:クレオール料理はちょっと上品。ケイジャン料理はシンプルで庶民の味なのだそうです。ジャンバラヤやガンボなどが有名。米や鶏肉、ザリガニなど地元の食材を使ったごった煮と言った感じだけれど、そういうもんだと思えば美味しい(あくまでも個人の感想です)。

ニューオリンズではないけれど、お隣のテキサスでいただいたガンボ。お皿も食器もプラスチック製で、食べ終わったら店内のドラム缶に捨ててしまうという乱暴さがアメリカらしくていい。

バーボンストリート:ニューオリンズと言えばバーボンストリート。昼間は閑散としているけど夜になると、まるで別の街みたいににぎやかになる。バーやキャバレー、おみやげ物屋、ストリップ小屋などが連なっていて、夜になったら酔っ払いをかき分けながら奥様と通り抜けても面白い。
ただし、通りからストリップ嬢の妖艶な裸体が見えたりする(わざと入口のドアが開けてある)ので、つい見とれてしまうと奥様から肘鉄を食らうことになるので要注意。

フレンチクォーター:ニューオリンズのオリンズはフランス語読みではオルレアン(本当のフランス語の発音はもっと違うと思うけど)。フランス摂政のオルレアン公にちなむそうで、もともとフランス領でした。そのため、フレンチクォーターはフランス植民地時代の建物が残っている綺麗な街で、ぶらぶら歩きに最適。

3.サンフランシスコでワイナリーを巡る

サンフランシスコは日本でも定番の観光地ですが、ここでお勧めするのはワイナリー巡り。市街から車で1、2時間ほど北に走ったところにあるナパやソノマが有名です。

ワイナリーでの楽しみは、もちろんワインの試飲。小さめの金魚鉢ほどもあるグラスを渡され、好きなワインを指定すれば何種類でも注いでくれます。私が行ったときは、無料でしたが、試飲料金を取るところもあるようです。といってもずいぶん安いと思います。

いろいろなワイナリー巡りツアーがあるので、ホテルで予約すれば、簡単に行くことができます。

その他の見所

歩いて観光:サンフランシスコ市街は、観光地が比較的集まっているので、歩いて観光できます。(まだ、足腰が丈夫ならば ですが)中心部のユニオンスクエア付近から北に向かってノースビーチまで歩くのがお勧め。

途中にロンバートストリート(世界一美しい坂道)やコイトタワーなどがあります。ただ、坂が多いのでケーブルカーやタクシーを併用するといいと思います。北側の海沿いに、フィッシャーマンズワーフやピア39などがあって、お土産を買ったり、ランチを食べたりできます。

モントレー:サンフランシスコの南、約60㎞のところにあるモントレー湾に面した瀟洒な保養地。イワシの缶詰工場があったキャナリーロウやスタインベック・ハウス、水族館があります。モントレー湾の北側には有名なペブルビーチゴルフ場があるので、ゴルフ好きな方はどうぞ。

モントレーの海岸。ラッコやアザラシも見られる

スタンフォード大学:ノーベル賞学者を何人も輩出した名門大学です。大学に観光で行くの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。サンフランシスコから車で40分。シリコンバレーの首都と言われるサンノゼ市との間くらいにあります。大学といっても一つの郡(カウンティ)くらいの広さがあり、美しいスペイン風の学舎や広い芝生に、教会もあって、これ大学?と思ってしまいます。

大学構内は出入り自由で(住んでいる人もいます)、図書館やビジターセンターなどのほかに、なんとデパートやショッピングセンターまであります。生協で大学グッズなどを買えば、良い思い出に。

4.台北で本格中華に舌鼓を打つ

台北は食の都。レストランを予約して、奥さんを連れて行ってあげましょう。
羽田空港をはじめ、日本各地の空港から直行便が飛んでいる台北は気軽に行くことができるので、結婚記念日や誕生日などちょっとしたお祝いに、「いやあ、台北のちょっと有名なレストランを予約しておいたんだ。」と言ったら、あなたの株が大いに上がること請け合い。

有名レストランに限らず、街中のちょっとした食堂でも美味しい中華料理が手軽に食べられ、しかも安い。夜市も有名。特に士林夜市は広くて、猥雑で、安上がりで、活気があるのでお勧め。また、市内にはお茶を売っている店も多く、試飲させてくれるところもあります。

その他の見所

故宮博物院:台北観光の定番。ヒスイの白菜や豚の角煮の形をした玉が有名ですが、そのほかにも象牙細工や書画、陶器の類に興味のある方にはたまらないと思います。

占い、足裏マッサージ:いずれも、女性が大好きなアイテム。占いはあちこちに占い通りがありますが、特に行天宮というお宮さん近くの占い横丁は有名。道路を渡るための地下道という怪しげなところに、占いブースがいくつも並んでいます。当たるも八卦当たらぬも八卦。良い八卦も悪い八卦も楽しみましょう。

5.ダナンのリゾートホテルでまったりする

「60男の(ちょっと)冒険旅行記」でも書いているように、博士と私がダナンに行ったころ、ダナンはリゾート開発の真っ最中でした。現在は、当時とは見違えるほどの観光地となって、海岸沿いには高級リゾートホテルが立ち並び、洒落たレストランやカジノまで作られています。

最近は羽田から直行便が飛んでいるので、ホテルを予約して、ひとっ飛び。ホテルに着いたら何もせずにただ海を眺めてのんびりするというのもいいですよ。ディナーはもちろんベトナム料理。奥さんを仕事や家事から解放してあげるだけでも喜ばれると思います。

そして気が向いたら近くの観光地へ。ベトナムはタクシーが安いので、移動はタクシーがお勧めです。ちなみに季節は冬がいいと思います。同じベトナムでもハノイはかなり寒くなりますが、ダナンあたりだと、日本の春か初夏の陽気でしょうか。

その他の見所

ホイアン:ダナンの近くに世界遺産のホイアンやフエがありますので行ってみたらいいでしょう。ホイアンはダナンから南へ15㎞ほど。運河沿いに古い建物が並んでいます。入口で観光マップを買って、街並みを散策。ときどきカフェ。ベトナムコーヒーをいただきましょう。

17世紀には日本人が300人ほど住んでいたということで、運河には日本橋という橋が架かっていて名所になっています。

ホイアンの運河沿いのカフェ。古民家を改造してカフェになっているところが多い。だいたいエアコンがない。

市場:ダナンの市場は基本的に地元の人が生活用品を購入するところで、衣服から食料品や雑貨や乾物、おもちゃまで何でも売っています。とっても安いので日本では余り手に入らない乾物などをお土産に買ってもいいと思います。ただし、英語も日本語も通じないので、手ぶり身振りで値段の交渉をしてください。

五行山:市街地から南へ数㎞ほどの位置にある大理石でできた山です。テーブルマウンテンとも言います。頂上近くまでエレベーターで昇ることができ、ダナン市内が一望に見渡せるそうです(頂上まで行ったことがないので人の受け売りですが)。ふもとには、大理石で作った様々な石細工を売っている店が何軒かあるので、ちょっと覗いても面白いですよ。

6.ヤンゴンで宝石をプレゼントする

友人のS君のリクエストは「独自の文化が多く残っているところ」ということでした。それならミャンマーがお勧め。

軍事政権が続いて国際社会から制裁を受けていたため、経済発展が遅れましたが、かえってそれが独自の文化を残すことになっているようです。(今は民主化されつつあります)

人々は普段でも民族衣装のロンジー(巻きスカートのようなもの)姿で、サンダル履き。女性や子供は顔にはタナカという白い顔料を塗っています。特に労働者階級の人に多いようですが、ビンロウ樹の種に石灰を混ぜたキンマというものをくちゃくちゃ噛んでは、ときどきペッと地面に吐くので、道路がところどころ赤く染まっています。

というと、そんなところに奥様を連れて行って大丈夫かと言われそうですが、人々はみんな敬虔な仏教徒。争いを好まず、温厚で、治安もとても良好なんです。

さて、ヤンゴンはそんなミャンマー最大の都市。(昔、ミャンマーはビルマ、ヤンゴンはラングーンと言っていましたよね。)ここで、奥さんに宝石を買ってあげようという、いかにも奥様孝行を目指した提案です。

もともとミャンマーは地下資源に恵まれていて、ルビーやサファイア、ヒスイなど、ダイヤモンド以外の宝石類もとても豊富に採れるようです。

宝石類は市内のアウンサンマーケットのようなマーケットやホテル内の売店などでも買えますが、市内にある宝石博物館(ジェムミュージアム)に行ってみたらどうでしょう。4階建ての最上階が博物館で、ここに展示してあるヒスイの彫刻は素晴らしい。2、3階がショップになっていて、宝石類を買うことができますが、ちょっとデザインがイマイチ。石だけ買って日本でペンダントなどに加工してもらうのがいいんじゃないでしょうか。

その他の見所

パゴダ:ヤンゴン市内には数多くのパゴダがありますが、最も有名なのが、世界遺産のシェダゴンパゴダ。小高い丘の上に黄金に輝く高さ100mの巨大なパゴダがそびえたっています。さらに主塔の下には小型の仏塔が林立し、その周りにいくつもの大仏が取り巻いています。

お参りする場合、男性はそのままでもいいのですが(ただし、裸足になること)、女性はロンジーを着る必要があります。ただし、ロンジーを持っていなくても心配なく。外国人専用入口で、好みの柄のロンジーを借りることができます。仏塔をバックにロンジー姿の奥さんを写真に撮ってあげれば、いい記念になると思いますよ。ついでにタナカも顔に塗ってね。

最後に、ミャンマーはトイレ事情があまりよくありません。出かける前にホテルで済ませておくことをお勧めします。また、タクシーはメーターがないため、運転手に行先を告げて、値段の交渉をしてから乗ります。交渉のうまい人は、ずいぶん安く乗れるようです。

以上、奥様を連れて行ったら喜ぶだろうなと思うところを提案してみました。個人旅行をベースに案内しましたが、パック旅行でもいいかもしれません。

また、今回、アメリカと東南アジアに集中してしまいましたが、ヨーロッパやオーストラリア、カナダにもいいところがあります。

2020年9月13日


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