アルミの削りくず×水で新エネルギー 「水素」抽出 ?

福岡工業大学でこのような研究が行われていると報道がテレ朝ニュースで放送されました。https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000228800.html
アルミの削りくずを粉末にして水に入れると水素が出てきて、その水素でオートバイも動かせるとのこと。捨てられている廃材と水だけで新しいエネルギーを作り出すという注目の研究との触れ込みだけれど、う~ん。これが新エネルギーと言えるのかどうか。
アルミニウムに限らず、多くの金属が水と反応して水素が発生するのは既によく知られています。従来から、水で走る自動車とか、いろいろといかがわしいものが出てきたけれど、その多くはこれを利用したもの。
ただ、アルミは熱湯や蒸気でないと反応しなかったものを、福岡工業大学ではこれを粉末にして水との接触面積を増やして、常温でも反応するようにしたものです。(粉塵爆発と同じ原理)ちゃんと原理を説明してあるので、いかがわしいものではないけれど、水だけで水素が出てくるわけではなく、アルミ粉末がどんどん消耗されて水酸化アルミニウムになり、これは捨てる他ないだろうね。
アルミは精錬過程で大量の電力を消費するので、電気の缶詰と言われている。これを粉末にして水素を発生させるより、溶融して、またアルミとしてリサイクルした方がエネルギーの節約になるだろう。燃料電池と組み合わせて緊急用の電源として使うという方法もあるけれど、既に同じようなものが提案されているようです。

北朝鮮の巡航ミサイルは本当に日本の脅威なのか

昨日、北朝鮮が長距離巡航ミサイルの実験に成功したと発表しました。射程距離が1500㎞におよび、この射程に日本のほとんどが含まれることから、新たな脅威としてとらえる向きもあります。従来、北朝鮮が開発してきたミサイルは弾道ミサイルで、これはロケットエンジンの噴射時間が数分間しかありません。この噴射が終わるとあとは慣性で進むだけで制御が効かなくなります。つまり大砲の弾と同じことですから、飛距離が伸びるほど命中精度が落ちることになります。

ところが、今回の巡航ミサイルは2時間にわたってエンジンを噴射し続け、1500㎞を飛び、その間に8の字や楕円などあらかじめプログラムされた軌道を描いて飛び、正確に標的に命中したということです。

これを使うと日本に対する攻撃目標を正確に爆撃することができます。これは脅威だという意見がでるのにもうなずけます。しかし本当にそうでしょうか。
まず、この巡航ミサイルは速度が遅く、時速700㎞程度ですから、普通のジェット旅客機よりも遅いのです。そして、幸いにも日本と北朝鮮の間には日本海がありますから、この巡航ミサイルは日本海を越えて飛んでこなければなりません。

北朝鮮が巡航ミサイルを発射する兆候があれば、早期警戒機を使って見張っておき、ミサイルを見つけたら迎撃機を飛ばすか、イージス艦から艦対空ミサイルで撃ち落とすことになります。速度が遅く、脅威を感じて回避する能力もないわけですから見つければ簡単に撃ち落とせます。

それより、日米韓ができるだけ緊密に連携して、北をけん制していくことが重要で、特に関係が悪化している日韓がこれを機会に協調して事に当たってくれることを期待したいと思います。

人口減少に新型コロナが拍車をかける?

ここ数十年にわたって人口爆発が起こるのではないかと懸念されてきた。地球の人口が増えて食料の供給が追い付かず、危機的状態になると言われてきた。しかし、そうだろうか?日本のように人口が減少し始めた国もある。日本だけではない、ドイツやイタリアでも人口が減少している。世界最大の人口を誇る中国も近い将来人口が減少に転じると言われている。
この図は2019年から2050年までの人口増減率の予想であるが、紫色の地域が人口増加、緑色の地域が人口が減少する地域である。

世界人口推計2019年版 データブックレットより

全体を均せば世界人口は増加するのかもしれないが、人口が増加するのは主にアフリカで、反対に東アジア、欧州、ロシア、タイで人口が減少することが予想されている。さらに、その人口減少に今回の新型コロナが拍車をかけることが予想される。

今まで人口が増加することによる諸問題が喧伝されてきたが、地域によっては人口が減少することによる弊害も顕在化するのではないだろうか。

エネルギー需要をすべて太陽光で賄うには国土の何%を発電パネルで覆わなければならないか

この図は自国のエネルギー消費をすべて太陽光発電で賄うとした場合、国土の何%を太陽光発電パネルで覆わなければならないかを示したものです。国土の5%以上が必要な国(赤色で表示)は、西欧、北欧、韓国そして日本。その中でも特に日本は世界で最も太陽光パネル面積に覆われる比率が高い国です。これは国土面積が狭いわりにエネルギー消費が多いというでしょう。

しかし、これを不利と捉えるか。いやいやチャンスに変えるか。
この地図で黒に塗られたところ(面積の0.1%以下ですべてのエネルギー需要をまかなえる国)で太陽光発電を行い、その電力を使って水素を作り、これを液化水素、アンモニア、有機ハイドライドに変えて日本に運ぶ。そうすれば日本国内に発電パネルを設置しなくてもいい。
が、それだけじゃない!今後、このようなビジネスモデルが世界中に拡散したら、そのための様々な技術が日本の強みになります。

最近見なくなった空飛ぶレジ袋

今日は朝から雨が降っています。こんなとき、以前はよくレジ袋が側溝にひっかかっているのを見かけることがありました。あるいはレジ袋がプカプカと川を流れている。逆に晴れて空気が乾燥した日には、レジ袋が風に煽られて空中を舞っている。でも最近はそんな光景を目にしなくなりました。
レジ袋が有料化されて1年ちょっとが経ちました。有料化されるときには、さまざまな反対意見がありましたが、レジ袋が道路や川に捨てられたりすることがなくなっただけでも良いことではないでしょうか。
レジ袋の量なんてたかが知れている。削減したとしても日本の原油輸入量はほとんど減らないという批判もありました。日本の貿易収支の改善などということより、私たちの環境を私たち自身が汚さないという意味で、レジ袋有料化は思ったより効果を上げているのではないでしょうか。

デルタ株は死亡率が低い?

新型コロナの感染者数と死亡者数をグラフにしてみました。

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今まで第1波から第4波まで感染者数(青線)のピークがあり、現在は第5波が進行中ですが、感染者数はこれまでとは並外れて急激に増えていることが分かります。これは感染力が非常に強いデルタ株が原因だと言われています。

しかしながら一方で、死亡者数のグラフ(赤線)を見ると第5波ではそれほど増えていないことが分かります。感染者が死亡に至る比率はこれまでとは比べてかなり低いのです。私は感染症の専門家ではもちろんないので、死亡率がこれほど低下したはっきりした原因は知りませんが、ワクチンの効果と治療技術が向上したことがもちろん挙げられると思います。しかし、デルタ株は感染力は強いが毒性は低いとも言われているようで、このグラフはこれを表しているのかもしれません。

1918年に大流行したスペイン風邪も数年後には弱毒化したと言われていますが、新型コロナも同じ道をたどるのでしょうか、もちろん油断は厳禁ですが。

カブールは平静 ペシャワール会のHPより

ペシャワール会はPMS(平和医療団・日本)を支援するNGOです。PMSはアフガニスタンで医療活動や農業事業、灌漑事業を行っています。現地で殺害された中村哲医師が総院長でした。

ペシャワール会のHPから(8月25日付)
「カブール現地は、空港の混乱以外は平穏。タリバンの攻勢によって一時PMS職員も自宅で待機。しかし、無血開城によって大きな混乱もなく、治安も回復。バザールなども日常化してきた。PMSの診療所も再開。農作物や樹木への水やりも住民の手で継続。多くの民衆の求めるものは家族一緒に三度の食事がとれること。いまアフガニスタンが必要なことは戦闘ではなく、命をつなぐ行動であること。」

以下は私の感想
ガニ大統領が無血開城したことに対してアメリカは戦わずに逃げたと非難していますが、都市部が戦闘に巻き込まれずに済んだことこそ評価すべき。勝海舟と西郷隆盛の江戸無血開城を思い出します。これで江戸が火の海にならずにすんだ。人口の密集した市内で爆撃を繰り返し、市民を巻き添えにして何とも思わないアメリカはガニ大統領以下。テロリストを増殖しているだけということに気づかないようです。アフガニスタンに平和が訪れ、アフガニスタン人自身による国造りが行われるように、PMSが安全に活動できるように祈ります。

石油産業誌8月号に記事「ブラジルではトウモロコシエタノールが増産中」が掲載されました

自動車用燃料としてのバイオエタノールは日本では余り見かけなくなりましたが、世界では地球に優しい燃料として各地で増産されています。最も生産量が多いのはアメリカで次がブラジル。原料はアメリカがトウモロコシ、ブラジルはサトウキビというのが定番でした。しかし、最近はブラジルでもトウモロコシが使われているという話題を提供しました。

読むだけですらすらわかる高校化学基礎シリーズを開始

読むだけですらすらわかる高校化学基礎シリーズを開始しました。
最近、化学は苦手だ、面白くない、こんなもん勉強して何になるの など、そんな高校生の声を聞きました。化学は抽象的で、見えない。だから面白くない、嫌いという生徒が多いのではないでしょうか。でも学び方によってはとっても面白いし、役に立つ科目なんです。このシリーズでは高校化学基礎で習う項目をできるだけ分かりやすく、面白く紹介したいと思います。
もう大人になったけど、高校の化学を学びなおしたいという人にも読んでいただいてもいいのではないでしょうか。

石油産業誌に記事「浮体式洋上風力発電による発電コストの試算結果」が掲載されました。

石油産業誌に記事「浮体式洋上風力発電による発電コストの試算結果」が掲載されました。米国のカリフォルニア沖合に浮体式洋上発電設備を設置した場合の発電コストについてNRELが試算した結果を紹介しています。試算結果は1kWhあたり6.6円で、これは、原子力発電に十分対抗できる価格です。