テロ対策の不備:原発はハンマー1本で破壊できる

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で、社員による中央制御室への不正入室やテロリストなどの侵入を検知する設備の不備などテロ対策をめぐる問題が今年に入って相次いで明らかになった。(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210922/k10013272471000.htmlなど)

東電では、「核セキュリティーに対する意識の低さがあった」などとする報告書を原子力規制委員会に提出している。
原子力発電所は火力発電所とは違い、常に炉心を冷却しておかなければならない。冷却が止まれば、勝手に温度が上がりだし、最終的にはメルトダウンに至って放射性物質を広範囲にわたってまき散らすことになる。放っておくと勝手に事態が悪い方向へ行くというのが、原発特有の性質である。
その点、火力発電なら例え火災になっても、放っておけば燃える物が無くなって鎮火する。しかし、原発で事故が起こればフクシマ50のようにだれかが命を懸けて管理せざるを得なくなる。
筆者が心配しているのはテロだけではない、外国の特殊部隊でもそうである。夜陰に紛れて海から上陸して原発施設に入り込み、冷却ポンプを破壊したらどうなるか。原子炉は冷却できなくなり数時間後に勝手にメルトダウンを起こすことになる。冷却ポンプを修理すればいいかというと、あちこちに対人地雷をばらまかれたら誰も修理のために近寄れなくなる。ちなみに冷却ポンプの破壊はカップリングと呼ばれる部分をハンマーでたたけばいい。つまり原発はハンマー1本で破壊することができるのだ。
テロリストや特殊部隊がメルトダウンする前に退却してしまえば、だれがやったのかもわからないだろう。特に新潟県は北朝鮮による拉致事件が頻繁に起こったところである。特殊部隊の上陸など造作もない。
柏崎刈羽原子力発電所ではこのような脅威が認識されているのだろうか。テロリストに原発の弱点を教えることになるため脅威の内容は公開されていないが、それが対策を甘くしているのではないだろうか。

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