読むだけでスラスラわかる高校化学基礎 化学ってこんなに面白い

【目次】
(1)化学ってなに?/元素
(2)原子と原子量 
(3)原子の構造 原子番号と原子量
(4)周期表を覚えよう
(5)同位体 トリチウム汚染水ってなに?

高校生になって化学を本格的に学ぶことになります。でも化学って面白くない、あるいは苦手だという人も多いようです。

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化学の基礎は中学でもだいたい勉強しているのですが、高校になると急にむつかしくなったように感じるよね。同じ理科でも、生物なら身近な生き物の話だし、地学ならすぐ近くにある土や石の話。あるいは、空を見上げれば太陽や星がある。物理はいろいろ計算も出てくるけど、物の形が見えているだけ具体的。

ところが、化学は抽象的ですよね。原子だとか分子だとか目に見えないものがいっぱい出てくる。そして、なにやら煩雑な計算がでてきたり、元素記号を覚えたり、化学式を覚えたり。つい溜息。ふー。

ここで興味を失ってしまう人も多いのではないでしょうか。だって、どんな化学反応が起こるのかなんて知って何になる。それがどうだっていうのよ。何の役にも立ちやしない。そもそも、どうしてこんなに分かりにくいのっ!て思ってしまいますよね。

でも化学って勉強の仕方によってはとっても面白いし、とっても役に立つのものなんです。

なぜ高校で化学を学ぶのか

実は化学は抽象的な科目ではなく、とっても実用的な、生活にも役に立つ科目なんです。なぜなら、私たちの身の回りはすべて化学でできているから。ええ、実はそうなんです。例えば、

あなたが朝起きて、朝食のパンを食べると、そのパンに含まれるでんぷんが胃の中で分解されて糖になり、体に吸収されている。

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バスに乗って通学するとき、バスのエンジンの中で、軽油が空気中の酸素と結合して二酸化炭素になる。この時出る熱を使ってバスは走っている。

雨が降り出した。これは空気に溶解してい溶けていた水分が、寒気と接触して溶解できなくなり、空に浮かぶ。これが雲。雲の中の水滴どうしが凝縮し、重力によって落ちてくるのが雨。

あまり意識していないかもしれないけれど、実は私たちの身の周りは化学だらけ。化学を知れば天下無敵。私たちの周りで起こっていることの大半は化学で説明できるのです。

化学は、遠い宇宙の果ての話をしているわけではないし、虚数などという実在しない数字を扱っているわけでもない。何千万年前の地層の話をしているわけでも、ましてや人間はどう生きるべきかなどという高邁な話をしているわけでもありません。化学で学ぶことは、みんな私たちの生活の中に密着している、生活の役に立つものばかりなのです。

ここでは、高校の化学基礎をできるだけ分かりやすく、文章を読むだけで理解できるように解説しました。例えば、スマホを使って通学中に電車の中やちょっとの空き時間に化学の勉強をする。そんなことを想定しています。

また、大人になった人たちも、再び高校の化学を学び直したいというひとも、読んでいただけたらと思っています。

                 2021年7月19日


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