ようやく自分の口座にたどり着いた。これで、私が持っている株の数も分かるし、その価値、つまり現在の株価で全株を売った場合に私の懐に入るであろう金額までちゃんと表示されている。よっし。これを売るぞ。
で?どうすればいい。
私が今見ているのは照会メニューというものだ。これで自分の持ち株や資産状況が分かるわけだが、これを売るときには取引メニューから行うということらしい。ということで早速、取引メニューを開く。ところが、ここで問題が起こった。
このメニューに入るためにはパスキーというものが必要らしいのだ。これまで取引店コード、口座番号、ログインパスワードと入れてきて、ようやく自分の口座にたどり着いたら、さらにパスキーというものが必要になるということのようだ。
これではまるでロールプレーイングゲーム(RPG)じゃないか。秘密のカギを見つけながら、ひとつひとつダンジョンをクリアしていく。照会メニューダンジョンをクリアしたら、次は取引メニューダンジョンということらしい。

そしてここに入るためにはパスキーというものが必要という。それはどこにあるのか。ということで備忘ノートを開いたが、どこにもパスキーなるものがない。書き忘れたのかと思いきや、どうもパスキーが必要になったのは今年の6月かららしいのだ。
今は8月だからほんの2か月まえからパスキーというものが必要になったということだ。それなら数年前に書いた備忘ノートに書いてあるわけがない。ということで、パスキーを探すために私は新たな旅に出かけることになった。
まず、証券会社のアプリをダウンロードせよと指示がある。これがダンジョンの地図というわけだ。アプリをダウンロードしてアプリを開く。すると「パスキー登録」というボタンが出てきたので、これを押せという。説明書にはこれでいいはずなのだが、ワンタイムパスワードが必要ですと来た。おいおい、またパスワードかい?いったいいくつパスワードをいれなければならないのか。
メールアドレスを登録して待つこと暫し。おっ。メールにワンタイムパスワードが送られてきたぞ。またアプリに戻って、ワンタイムパスワードを入力。ようやく、次の画面が現れた。
次はマイナンバーカードと照合という。う~ん、今度はマイナカードかい?やれやれ。えっとマイナカードはどこだ。しばらく探して引き出しの中からマイナカードを見つけ出した。私としては珍しく、すぐに見つかった。よしよし。
次にマイナカードのパスワードを入力しろという。(またパスワードだ!)パスワードの入力が済むと、スマホをカードの上において読み取りボタンを押せという。なかなか読んでくれないが、カードの位置をいろいろ動かしてやると、やったカードを読み始めたぞ。これでマイナカードの登録内容の読み取り完了だ。
次はこれと証券会社登録事項と同じかどうか確認するから照合ボタンを押せという。ボタンを押した。ところがここで問題が起こった。「マイナンバーカードと口座の登録事項が一致しません」と表示。なに?何が起こったんだ。
もう一度やってみよう。マイナカードの読み取りから再開する。マイナカードのパスワード、そして読み取り、そして証券会社の登録内容との照合。そうしたら、また「登録事項が一致しません」の表示。何度やっても同じエラー表示が出てくる。
なぜ、一致しないんだ。ここまで来ていったい何が間違っているっていうんだ!マイナカードの記載事項って氏名と住所と生年月日だけじゃないか。一体どこが違うというのか。と改めて証券会社の登録内容とマイナカードの登録事項を比較する。住所よし。生年月日間違いなし。そして氏名。あれ!なんと氏名が間違っているじゃないか。
私の名前には「郎」という文字が入る。それが証券会社の登録内容では「朗」となっているのである。一字違いだが、頭の固いコンピューターは許してくれない。もちろんマイナンバーカードの方が正しい。自分で登録したからである。自分の名前を間違えるバカはいないだろう。
従って間違っているのは明らかに証券会社の登録内容の方だ。多分、持株会が私の株を証券会社に移動したとき、持株会かあるいは証券会社が、郎を朗と入力してしまったのだろう。
ならば証券会社の登録内容を修正すればいいことだ。ところが、それができないことにすぐに気が付いた。証券会社の登録内容を変更するときはパスキーが必要なのだ。そのパスキーが登録できないから氏名を変更しなければならないのに、氏名を変更するためにはパスキーが必要ときた。ますますRPGの謎解きスタイルになってきたぞ。ふ~。今日はこれでおしまいにしよう。
翌日。あまりやりたくなかったのだが、直接証券会社に電話することにした。お客様相談の電話番号に電話する。しばらく呼び出し音。そして、やわらかな声で
「こちらは〇〇証券のお客様相談です」
とのアナウンス。もちろん録音だ。つぎにお決まりのセリフが聞こえてきた。
「○○の方は1を、××の方は2を、△△の方は3を…」
私が電話したくなかったのはこれだ。いつものことだが、これほどいらいらさせられることはない。
要件の番号を押す。すると
「サービス向上と、…と、…のため、この会話は録音させていただいております」
わかったよ。早くつなげ。
しばらく呼び出し音。そしてまた、お決まりのセリフ。
「ただいま、大変混みあっております。このままお待ちになるか、時間をおいてお かけ直しください。」
だいたいこの種の電話で、一度でつながったことはないから覚悟はしていたのだが。しばらく時間をおいてかけなおし。するとまた「大変混みあっております」。そして3回目。ようやくつながった。うんうん。3回目でつながるとはなかなかラッキーだ。
そこで、相談員に要件を伝えた。口座に登録されている私の名前の漢字が間違っているから修正したいと。すると
「申し訳ありません。お客様の相談はこの窓口ではありません。」との返事。「これから別の電話番号をお知らせしますので、ここにご連絡ください」ときた。
これはたまにあるパターンだ。だいたい一度の電話で片付いたためしがない。先日も別の会社のお客様相談に電話をしたことがある。このときも同じように別の電話に回された。その電話番号に掛けると、また別の電話番号を教えられ、また、別の電話番号に掛けると結局もとの電話番号だったということがある。
そのもとの電話番号に電話すると、また別の窓口だといって他の電話番号に掛けろと言ってきやがったから、このときは頭にきて「いいかげんにしろ」と怒鳴ったことがあったが、いやいやそれはカスハラというものになるそうだ。
今回はそうならないだろうな。冷静に冷静にと自分に言い聞かせながら、教えられた番号に電話する。すると
「サービス向上と、…と、…のため…」というアナウンスが流れた後、「ただいま電話が大変混みあっております。…」ときた。
う~ん。私の堪忍袋の緒はいつまで持ちこたえられるのだろうか。
これも3回ほどかけなおして、ようやくつながった。しかし、対応に出た女性はなかなかはきはきしていて分かりがよさそうだ。これは好印象。さすがに大手の証券会社だ。
事情を話すと、
「多分、書面での手続きが必要になると思います。少し調査をして対応方法を連絡します」
という返事。対応方法を確認して、向こうから電話しますというので、こちらの電話番号を教えて電話を切った。
しかし、調査ってなんだ。ひょっとすると、名前が違っているのだから、この口座はあなたのものではありません。なんて返事がきたらどうしよう。不安がよぎる。
何時間か経って、電話が来た。また、先ほどの女性の声だ。面倒くさいことにならなければいいがと祈るような気持ちで女性の返事を待った。すると
「名前が間違っていることの確認がとれました」という。
「どんな手続きが必要ですか」と私。
「手続きは必要ありません。こちらの方で修正しておきます」
えっ。なんと簡単な話ではないか。狐につままれたような気がして、もう一度確認。
「ええ、お客様に行ってもらう作業はありません。明日中にこちらで修正しておきます」
とのこと。
ほっとしたが、そもそも私の名前を間違って登録したそっちが悪いんだろう。といっても何年も放置したこちらにも問題があるのだが。
翌日、また、サイトを立ち上げると、私の名前の欄の「朗」が「郎」へと、確かに変わっていた。これでひと仕事終わったわけだ。そして、またマイナンバーカードを取り出し、スマホに読み込ませ、照会ボタンを押す。するとパスキー登録画面がでてきた。やはり氏名の間違いが障害になっていたようだ。
パスキー登録画面からパスキー登録を押すと、「パスキー登録完了」という表示がでた。なんとあっけない。これで登録終わりか?
そこで、また取引メニューダンジョンにもどる。そこでまたパスキーボタンを押す。すると次の画面に変わった。やれやれ。ところが、またひとつ別の関門が待ち構えていた。指紋認証をしろと言ってきたのだ。
指紋読み取り用の指はどの指だっけ。多分、この指だろうと決心して指紋読み取りボタンに指を触れると、おおー。「お預かり資産状況」という画面が出てきた。ようやく取引メニューダンジョンに入れたらしい。
あとは、画面に表示されたインストラクションに従って、操作を行っていく。売る場合は、指値となりゆきがある。どちらかを指定して、決定ボタンを押す。これで完了。これで終わり。これで生まれて初めて株を売るという貴重な体験をすることができたわけだ。貴重といっても私にとっての、というだけの話なのだが。
2026年8月30日



持ち株の売却で、これほど大変な手続きをされたとは。
以下、本文とは一切関係ないことなので、適当に処理してください。ただ、世の中トンデモないことが起こっているようで。
話は、土の中から電気を取る“超小集電”の最新情報で。
6月に政府系のKIZUNAで超小集電が紹介され、最近はAFP通信社がこれを取り上げたようで。超小集電の会社の公式サイトには、この話題が。
AFP以外にも取り上げられたようで、リンク先が一覧になっているのですが。どれも英語のサイトのようで、英語の読解力がなく変なところをクリックしないか心配で、こちらはチェックしていませんが。
いずれにしても、政府系の機関がトンデモ技術を世界に発信してしまって。あれ、インチキとわかったら誰がどう責任取るのでしょうか。中学の美術教師がナゼ、電池に関心を持ったのか、こっちの方に疑問を持たないのでしょうか。(名古屋の医学部、動脈と静脈の電位差って何?)
インチキと言えば、消費税減税の財源問題が。1年で5兆円の見方を変えて、毎月4000億円とすると。これに対してガソリンの補助金、毎月どれくらいになるのでしょうか。
総理の記者会見(ぶら下がり会見?)によると、190円ほどするのを170円に。1リッターで20円の補助金として、全国のGSで販売した量をかけて…ガソリンには毎月、数千億円の補助金だとか。この財源は?
別に、政治批判とかするつもりはないのですが、あくまで事実のみを。これまでの経歴詐称や多くのウソ、本人の著作などを元にまとめた本、適菜収著、「高市早苗という病」、わざわざ買うほどでもなく適菜収さんや本の感想などをネット検索すると。トンデモない世の中が進行中なのに…
ここまで、適当に処理してください。
世の中が大変なほうに?さん コメントありがとうございます。
なぜ超小集電のようなインチキ「技術」に政府系の機関紙まで騙されるのでしょうか。AIに聞いてみると「新規性や話題性をアピールしたい広報側の思惑と科学的な厳密さの乖離によって、このような記事が掲載されてしまう構造的な問題が存在します。」ということのようです。KIZUNA側は記事が間違いと分かっても「トライポッドデザイン」という会社の言っていることを転記しただけだといって済ますでしょう。
消費税の問題やガソリン補助金の問題は、高市政権の大盤振る舞い体質から来ていると思います。(多分、そういう体質を支持する「専門家」がアドバイザーとして陣営の中にいるのでしょう)ただ大盤振る舞い政策によって経済が活性化して税収が増えるなら(実際、増えている)やがてはいい方向に向かうでしょうが、失敗したら巨大な負債を後世に残してしまうことになります。うまく行く方向に向かうよう、願うしかないですね。